武田信玄にまつわる「白猿伝説」が伝わる奥飛騨温泉郷には、
温泉の力を利用しすくすくと育つバナナがある。
温泉地の新たな可能性をみせてくれる、温泉ハウスのエコ栽培をご紹介
標高800m
日本最北端のバナナ栽培農園
温泉の恵みで育つ
「見るバナナ」
豪雪地帯、奥飛騨・栃尾温泉にある
「株式会社 奥飛騨ファーム」
では、豊富に沸く温泉の力を利用し、
日本初となる温泉湯気を使った
バナナの栽培に取り組んでいる。
(写真:食用の三尺バナナ)
大振りでしっかりとした花や、白にピンクの花が咲くカラフルな品種のバナナが多数栽培されている。
南国フルーツならでは美しさだ。
(写真:白いバナナが実るホワイトバナナ)
ビニールハウスの中では、苗木に沿って引いた配管を65度の温泉が流れる仕組み。このシステムにより真冬の気温-15度でも温泉ハウス内は常時30度をキープ。ハウス内の自動システムの電力は太陽光により蓄電した電気を利用している。
自然の恵みを頂き、そこから新たな恵みを生み出すエコ栽培だ。数年間の試行錯誤により完成した日本初の温泉湯気栽培。
詳しくはこちら
(株)奥飛騨ファームは農家直販です。だからお得な値段でお客様にバナナ苗を提供できます。年間数千本のバナナの苗を個人のお客様に直販売しています。国内では1社しかないバナナの専門店です。珍しい品種は海外の取引業者から直輸入し販売いたします。
バナナの苗以外にも種の販売もしています。
【バナナは寒さに強い!?】
国内の品種はどうしても寒さに弱い。(株)奥飛騨ファームで取り扱う品種はほとんどが耐寒性のバナナです。
ヒマラヤ付近の標高2000mで自生している野生の品種のバナナになります。その代わり味は食用バナナに比べ美味しくない。実の中には種も含まれています。だけど寒さには強くここ雪国の奥飛騨の屋根下でも冬を越します。これが耐寒性のバナナなのです。
そのほか、奥飛騨ファームではカカオや、ヤシの木はもちろん数々の熱帯の植物(トロピカルフラワー)も栽培している。
気軽に南国気分を味わえる
インテリアとして注目されている。
(写真:ホワイトバットフラワー)
【栽培者】
(株)奥飛騨バナナ栽培者は私、滋野亮太といいます。
植物が大好きで始めたバナナ栽培。バナナが好きという気持ちは誰にも負けません。本格的にバナナ栽培する前から多数の品種のバナナを趣味で育てていました。気づいたらバナナの魅力に引き込まれていました。栽培農家「奥飛騨ファーム」は私一人で立ち上げ今に至る。もちろん家族の支えを受けて。
飛騨高山の認定農業者として責任をもって栽培に取り組んでいます。
温泉ハウス内の全てのバナナを1本1本愛情こめて栽培しています。植物に大切なものは肥料・水もですけど一番は愛情です。わが子を育てる感覚でバナナ苗木を生産しています。わが子(バナナ)を立派に育てからお客様に納品しています。
奥飛騨ファームではバナナ以外にカカオ栽培に力を入れています。栽培環境はバナナと全く同じ温泉湯気栽培。予定では2015年までにはカカオ栽培専用の温泉ハウスを設立し「世界最北端のカカオ栽培」を計画しています。カカオの生産国では バナナの木のふもとで栽培されています。カカオは直射日光を嫌うため、バナナの大きな葉っぱにより影ができ最適な環境になります。全く同じ環境を奥飛騨ファームで実現予定でいます。今現在はカカオの実を輸入し種から苗を生産し販売している状態です。
【奥飛騨バナナの由来】
なぜ名前が「奥飛騨バナナ」かと申しますと、奥飛騨温泉郷の活性化のために命名しました。年々の景気の低迷により奥飛騨温泉郷に来られる観光客のお客様が激減している。最高の温泉が湧き出ているけど知名度が低すぎるため、奥飛騨の知名度向上をかねて「奥飛騨バナナ」が誕生しました。極寒の地域でのバナナ栽培には必要な奥飛騨の温泉を利用させていただいているので、感謝を込める意味もあります。
2015.3月に温泉暖房によるLED熱帯植物工場が完成しました。詳細は専用ページを拝見くださいませ。